だいぶ前の話なので、この本をいつ買ったのか覚えていませんが、たしか、ブックオフで目について読んだんだと思う。
最初にこの本のタイトルを見たときに、「何だこのへんてこなタイトルは?」と思いました。
「株で勝つ」というあまりにもストレートすぎる名前。なんにも考えてないじゃんと。
トンデモ本か?と思った。
てか、ピーター・リンチって誰よ?wwwって感じでした。
ええ、馬鹿なのは私でした。
株で投資している人なら知っている多いと思う。
マゼランファンドのファンドマネージャーであったピーター・リンチ。
驚異的な成績を残しました。
13年間で同ファンドの資産を2,000万ドルから140億ドルへ。
実に700倍。
彼の投資手法はウォーレンバットに似ているということだが、その銘柄の選び方が面白い。
この本を読んだとき、目からウロコでした。
銘柄を選定するときに参考にしています。
ピーター・リンチが重要な13項目としてあげているのが以下の通り。
①面白みのない、または馬鹿げている社名
②代わり映えのしない業容
③感心しない業種
④分離独立した会社
⑤機関投資家が保有せず、アナリストがフォローしない会社
⑥悪い噂の出ている会社
⑦気の滅入る会社
⑧無成長産業であること
⑨ニッチ産業であること
⑩買い続けなければならない商品
⑪テクノロジーを使う側である事
⑫インサイダーたちが買う株
⑬自社株買い
つまり、あんまり人気がない銘柄だけど、実はすごい優秀な会社の株を買えって事かな。
で、この方法を参考に、購入したのがユニバーサル園芸社。
この会社はたまたま、四季報パラパラめくっていたときに見つけた会社。
まず、園芸とか地味。
お年寄りってイメージ。(ごめんなさい)
観葉植物のレンタルがメイン。そんなに儲からなそう。
上場時もPER13倍とIT企業などと比べ盛り上がらない。
株式投資しているお仲間にユニバーサル園芸社を持っていると言っても「園芸?」「何いってんの?」って感じだったわ。
ハイテクでもないし、バイオ系みたいに何か研究しているイメージもないしね。
しかし、財務諸表を見てみると、素晴らしい。利益率が高い。
私が考えたこと
レンタルがメインであるため、フロー型ビジネスである。
普通のレンタルと違い、観葉植物は枯れてしまうため、定期的な交換が必要では。
観葉植物は物によっては重いので、運んでくれるのはありがたい。自分で交換するのは大変。
緑のものが会社においてあるのは、お客様へのイメージ、社員への福利厚生の意味合いがあり、景気が悪くなっても、会社として契約を切りづらい。
経済が発展すればするほど、緑が無くなり、緑が欲しくなる。
など、合っているかどうかはわからないけど、そんなことを考えたのです。
上場時の株価1,455円(1株を2株に分割しているので727.5円)
727.5円→現在約3000円
もちろん、もっと上昇している株もあるから、この方法が一番ということも言えませんが、お祭り騒ぎより、じんわり上がって、みんなが気がついたときにはもう遅いってほうが楽しいw
ニッチ産業を狙うというのは、私の投資戦略であるランチェスター戦略の弱者の戦略ともマッチしているので、方向性はいっしょのようです。
また、本の中では、アマだからこそ、プロに出し抜けると言っていますが、私も賛同するところがあります。
プロだから、合議制だろうし、多くの人が集まって決めるということは、変な株は買いづらいし、勝ち目はあるかもしれない。
「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」という本の中ではプロがプロがと言っているが、いささか疑問が残る。ファンドが合議制である以上、プロがいい成績を残せるなんてそういないと思うわ。
つまり、プロには制約が多いってことです。
例えば、コモンズ30は、素晴らしい投信だと思う。
30年先を見据えた投資を掲げている。
アナリストを使い、4000社弱の中から、150銘柄を選定し、更に厳選した30銘柄に絞って投資をしている。
小型株は手が出しづらいらしく、大型株が多いです。
日本を代表するような銘柄ばかりで、素晴らしい。
しかし、コモンズ30とTOPIXを比べて欲しい。
個人は個人の戦い方がある。
参考にしてみてね。
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