1つのバスケットにすべての卵をいれてそのバスケットを見張りなさい

投資哲学

自分のポートフォリを考える上で、集中投資は危ないので、とにかくリスク分散させないとと思っていました。

 

そして、リスク分散と言えば、複数の銘柄を持つことが当たり前だと思っていました。

 

 

しかし、ウォーレン・バフェットはリスク分散のために他の銘柄を保有することはしていません。

 

バフェットからの手紙(最新版はバフェットからの手紙 第4版 (ウィザードブックシリーズ))を読んでいて、別の考え方もあるということに気が付きました。

 

 

例えば、リスク分散のため、トヨタに投資をしたら日産にも投資しておくとか、銀行が良さそうだけど、個別の会社はリスクが高いので銀行ETFを買うとかは、リターンを上げるベストな方法ではないということになります。

 
問題を出します。
あなたは採用担当者で、会社の重要な技術を覚えてもらいたい人を採用しなければならなくなりました。
覚えてもらうには長い期間かかります。
つまり、絶対に辞められては困るということです。

 

どうしますか?

 

5人位採用しますか?
5人の面倒を見るのは大変ですよね。しかも、手間もコストもかかります。

 

 

恐らく、履歴書をチャックしたり、試験をしたり、面接など通じて、その人のことを根掘り葉掘り聞いたりと、いい人を採用しようとしますよね。

 

 

銘柄にも同じことがいえ、1つの銘柄を徹底的に調べたり、銘柄を継続的に見ていくことにより、リスクが低減できるということをウォーレン・バフェットは言っているのだと思います。
つまり、リスクを分散させる別の方法とは、会社を徹底的に分析し、注意深く見続けていくということです。

どんなビジネスモデルなのか
財務諸表はどうなのか?
社長・CEOはどんな人なのか?
経営陣はどうなのか?
どんな子会社を持っているのか
経営戦略はどうなのか?

 

身辺調査に似ていますね・・・

 

その会社を知れば知るほど、会社が今後どうなっていくのかも予想がし易いわけです。
そして、その会社についていろいろ知っているということが、保有していることに自信がついてきます。
そのことが長期保有の原動力になるのかもしれません。

 

 

わけのかわらない会社をずっと持ち続けるのは不安になります。
長期投資は忍耐力が必要ですし、大丈夫だという絶対的な信頼も必要です。

 

 

また、分散しなければならないような銘柄に投資をするなというようにも聞こえます。

 

 

ただ、会社の内部を知り得ない以上、投資家としてわからない部分があります、絶対ということはなので、1銘柄だけに集中投資するのはリスクが高いですが、高いリターンを得るには、いろいろな銘柄を持つのは好ましくないのでしょうね。反省・・・

 

 

賢人への道程は長いな。

 

 

 


バフェットからの手紙 第4版 (ウィザードブックシリーズ)

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