どちらの言っていることが正しいのだろうか?
①20銘柄くらいに分散投資をする。
②20銘柄くらいに集中投資をする。
①についてもよく言われています。
概ね20銘柄くらいあればリスクは、システマティック・リスクと同等になると言われていますから、20銘柄くらいに分散すれば、概ね、市場と同じということで、この位を目安に分散されている方もいらっしゃるでしょう。
20銘柄なら1銘柄の割合は5%なので、万が一、倒産があっても5%ということです。
②についてもよく聞きます。
日本の上場している銘柄だけでも3500以上あります。
その中から20銘柄くらいを選んで、集中投資をすると。
たしかに、3500社の中から20銘柄をなれば、集中投資とも言えそうです。
一体どっちが正しいんだろう?
1つは、ポートフォリオの組み方にヒントがありそうです。
視聴率と同じ考え方で、各業界のトップ企業だけで組めば、概ね分散されそうです。
当然、自動車業界だけとか、IT企業ばかりとかは、分散とは言えず、集中投資と言えそうです。
しかし、日本のトップ企業で組んだ場合、たしかに、分散されていそうなのですが、そもそも論で言うと、日本株でポートフォリオを組んだ場合、それも、日本に集中投資していると言えないだろうか?
となると、集中投資や分散投資というのは、相対的なものでしか無く、真の分散投資とは、MAXに分散されていることになり、全世界のすべてのアセットに分散されていることなのではないだろうか。
(このことから、株で分散を目指すなら、全世界の株式に投資しているインデックスファンドが良いということになる。)
1から見れば、2にするのは分散だが、10000から見れば2は集中している。
分散なのか、集中なのかは、あまり意味のないことなのかもしれない。
大事なことは、むしろ、保有しているものを深く知っているということなのではないだろうか。
リスクは、自分が何をやっているかわからない時に、顕在化する。
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