確率から見た長期投資の優位性

ランダムウォーク理論によれば、株価の変動はランダムです。
つまり確率で動いているということになります。

となると、上昇する確率も、下落する確率もフィフティーフィフティー(50%)ということになりますね。

 

100円の価格のものが、110円(+10円)若しくは90円(-10円)になる確率は、単純に言えば50%ということになります。

 

つまり、2分の1の確率になり、コイン投げの裏が出るのか表が出るのかということと同じということになりますね。

デイトレなどの短期投資(投機)の勝率はおそらくこの確率に近づいていくと思われ、手数料(スプレッド)の分だけ負けていくことになります。

 

さて、この理屈で言えば、100円のものが150円(+50円)になるのと50円(-50円)になるのも同じ確率ということになりますね。

 

ということは、100円のものが200円(+100円)になるのも0円(-100円)になるのも同じ確率ですね。

 

0円になるということは、倒産ってことですね。(厳密には倒産の定義がいろいろあるでしょうけど)

 

価格が2倍になるのと0円になるのが同じ確率!?ってことです。

 

さらに、価格が3倍になる確率に場合はどうなるのだろうか?
それも0円?

 

確率だけで言えば、長期保有のほうが有利そうですね。

 

ではまた。

 

余談

確率だけなの話なので、良い銘柄を保有しなければ、長期で保有してても下がり続ける可能性はありますが、利益が出ているのであれば、1株価値は上がっているので、下がっていたとしても段々と下がりにくくなってくるはずです。

 

仮にROEが10%なら理論上、株主資本は10%増えていくので、1株価値は10%増えていることになりますから、株価が下がれば割安と判断されるようになるわけですね。

 

ただ、将来の1株価値を折込にかかるので、減益や赤字が予想される場合は、下がり続けてしまうこともあります。

 

結局、上がるか下がるかわからないじゃんという声も聞こえそうですが、確率を予想するよりは遥かに科学的なのではないかと思います。

 

科学的とはどういうことかといえば、「再現性がある」ということが1つ挙げられるのではないかと思います。

 

例えば、コンビニの出店においても、適当に出店しているわけではなく、ノウハウがあり、こういうところに出店すれば、売上が上がるだろうという根拠に基づいて行なっています。
多少の違いはあるにせよ、運任せで出店しているわけではないはずです。

 

ビジネスを運で行うのは無謀ですから、科学的に行う必要がありますし、投資も科学的の行うほうが良いのではないかと思います。

 

コメント