PERと株価について。PERは低ければ良いのか?

一般論で言えば、1株あたり価値(株価)は1株あたり利益と
相関性があると言われているので、
PERは低いほうが良いわけですが、
実際は、低PERでもずっと株価は低いままだったり、
逆に高いPERでも株価が上がっていくということも起こります。

 

特に自動車や不動産は景気変動を受けることから、
低PERになりがちですし、
逆に上場間もない成長企業は高PERになりがちです。

つまり、低成長若しくは先行き怪しい企業は低くなり、
高成長の企業は高くなるということなります。

 

一概に言えませんが、なぜこういった事が起こるのかと言えば、
将来の業績(利益)について悲観的であるか
楽観的であるかということが1つの材料となっていると
言えるのではないでしょうか。

 

PER10倍の会社とPER40倍の会社があったとします。

 

仮に世の中の銘柄はPER20倍に収束していくと仮定すると、
PER10倍の会社は利益が半分になるとPER20倍になり、
PER40倍の会社は利益が倍になればPER20倍となるわけですから、
つまり、将来、PER10倍の会社は利益が減るかも?
PER40倍の会社は利益がものすごく増えるかも?
と思われていると言えるわけですね。

 

ただ、PER20倍に収束していくという仮定がおかしいかもしれませんが、
平均への回帰はあると思いますので、同業他社と比べて見る必要はあるかと思います。

 

いずれにしても
将来の利益に対しては、
PER10倍の会社よりは、PER40倍の会社の方が
利益を出すとの期待が大きいため、
利益を出すという意味では、
PER40倍の会社の方がハードルは高いと言えるかもしれません。

 

PERを見る場合、
成長性が高いか利益が増えていくかという、
将来の業績を予想することも合わせて考える必要でですね。
逆にPERだけで投資をするのは少し危険かもしれませんので、
他の指標をあわせて考えるのが良いですね。

 

ではでは~

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