「株式投資はギャンブルだ」という人がいますが、それは誤りだと考えています。
正確には、「株式投資はギャンブルの要素を含んでいる」ということです。
なお、FXや商品先物、短期投資などは、投機であり、ギャンブルです。
株式投資をギャンブルと位置つければ、経済活動は、すべてギャンブルということです。設備投資もギャンブル、需要予測や生産計画もギャンブル、新卒採用もギャンブルということになりかねず、これらがギャンブルなんてことはあり得ません。
もし、「株式投資はギャンブルだ」という人がいたら、ちょっと信用できません.
ギャンブルは、運の要素が非常に強いということで、投資は運の要素を含んでいるということです。
株式が明日,上がるのか下がるのかを予想することは,サイコロを降って目を当てることに等しいことです.
株式でも、ギャンブルに近いことをしている会社もあります。たとえば、創薬ベンチャーや資源掘削などがあります。
これらに投資するのはかなりリスクが高く、詳しくないと手が出せないところです。
こういう会社に投資するのはギャンブルに近いです。
少し話を脚色していますが,あるFXのサイトで,このサイトで申し込んだ手法でFXをすると短期間に億万長者になると書いてありました.
どうやら,10万円投資して,1日数十銭勝つと1ヶ月で2倍になり,10ヶ月後には億万長者になると書いてありました.
たしかに,1ヶ月ごと倍になっていくと,10ヶ月目には,1億円超えます.
あるゲームをしましょう.
上がるか下がるをあてます.
勝ては、倍になり、負けるとゼロになります.
初期投資は10万円です.
回目 | 金額(万) | 参加人数 | 確率 |
0 | 10 | 10000 | |
1 | 20 | 5000 | 50.00% |
2 | 40 | 2500 | 25.00% |
3 | 80 | 1250 | 12.50% |
4 | 160 | 625 | 6.25% |
5 | 320 | 313 | 3.13% |
6 | 640 | 157 | 1.56% |
7 | 1280 | 79 | 0.78% |
8 | 2560 | 40 | 0.39% |
9 | 5120 | 20 | 0.20% |
10 | 10240 | 10 | 0.10% |
上がるか下がるかの確率は1/2ですから,1回の勝負で,半分くらいの人が資産0になり,半分くらいの人が倍になります.
すると・・・10000人参加の場合、10人位は億万長者になる計算です.
きっと、この10人の中で,「自分の方法を使えば,短期間で億万長者になる」って本が出そうです。
ウォーレン・バフェットも同じようなことを言っています.
こうしてお金持ちになった系
・デイトレードで毎日を給与にするとか
・うねり取りでうんちゃらとか
・楽して儲かる自動売買とか
10000人に10人位はお金持ちになります。
ちなみに60歳までに死亡する確率は、男性は8.1%です。
100人いれば8人は亡くなるという確率です。
60歳までに自分が死んでしまう確率より低いんです。
0.1%が以下に小さいか。
雑誌などで出ているお金持ちになった個人投資家の手法がまったく使えない。
だって、ほぼ残った0.1%の10人の手法なんだもん。
時々、雑誌に1000万円からスタートして1億超えて・・・とか書いてあるけど、負け組がどうやったら1000万円になるか教えてくれ。
さて、気を取り直して、さきほどのFXの手法は,「ギャンブル」を勧めているおり、販売によって儲けているのです。
しかも,誰かは億万長者になるので,まったくデタラメとも言えません.
結局,さきほどのギャンブルは9990人の資産が0になります。
恐らく,私は9990人の中に入ると思いますw
そして,9990人の10万円が,10人に集まっただけということがわかります.
でも,長期投資は同じようでちょっと違うことがわかります.
例えば,配当です.
10万円投資して,配当で5000円をもらっていると仮定すると,20年間で10万円分もらえることになります.
つまり,どんなに日々負けても,倒産せず,配当が出ている限り,持っている人は全員勝つことになります.
仮に配当がなかったとしても、会社が利益を出していれば、会社の価値が上がっていきます。つまり、株の価値も上がります。
会社の価値が上がり続ければ、全員負けることがありません。
こんなにうまくいくことはないのでしょうが,いずれにしても,株式投資はギャンブルよりは有利なのではないかと思います。
長期投資がへっぽこな自分にはあっていそうです。
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