日経ラジオのキャスターとしても時々ご出演される馬渕 治好さんが
「2019年、日経平均は16,000円になる」と公言していたのですが、
予想を大きく外すことになり、恥をかくことになりました。
結果的には予想は外れたものの、この予想が、「まったく的はずれの予想」だったのか、それとも、「本当は正しかった」のだが、「それが理由に外れてしまった」のかは、神のみぞ知るなんだろうと思うのです。
「実は本当は正しかったのだが、それが理由に外れてしまった」というのは、どういうことなのかというと、予想が正解だったのかどうなのか、私にはわからないところなのですが、仮に当初はその予想が当たっていて、それを回避するために、人々が動いたことにより、結果的に予想が外れてしまったということがあるのではないかということです。
いわゆる、「合成の誤謬」みたいなことが起こったのかもしれません。
日経平均が16000円になるということは、アメリカ経済や中国経済が減速して、日本経済も失速して、株価がそれを反映するというシナリオだと思います。
仮にこのシナリオが「どうやら正しそうだ」とすると、日本経済はともかく、アメリカ経済が失速するのは、アメリカ大統領にとってもそれはまずいことで、本人がわーわーと騒ぐことになり、FRBが忖度して、利下げをしたり隠れ量的緩和をしたりして、また、中国もこれはまずいということで、とりあえず、アメリカと妥協しようなんて思ったとすると、当初のシナリオを回避しようと動き、結果、当初のシナリオは書き換わったということです。
災害なども同じようなことが言えるのかもしれませんね。
そんなことは起こらないだろうと、油断して、防災対策をしていないと、実際に起こってしまい、
これは起こるだろうと予想して、対策をしておくと、起こらないということなのかもしれません。
みんなが株価は下がると思うと、株は買われないので、買い余力は残りますし、人によっては売ってしまう人もいるでしょうから、手元に現金が残ることになります。
また、みんなが株価は上がると思うと、どんどん買われて、自分も限界まで欲張りなのでどんどん買うことになり、最後には、みんなも買うお金がなくなり、売る人だけが残るといったことが起こるのかもしれません。
結局、経済の予想は、難しいということになりますね。
さて、少し話が変わりますが、もし、未来が完璧に予想できるのであれば、つまり、
もし、自分に未来がわかる能力があるのであれば、大金持ちになるかもしれませんが、
大金持ちになったことにより、別の問題が発生するという未来が見えてしまい、それを回避しようして、今の行動を変えることになり、結果また未来が変わり、そして、また別も問題が発生して・・・
ということなりますね。
’—–プログラム開始—–
未来を見る
Do
If 未来 = “悪い” then
今の行動を変更
End if
未来を見る
Loop until 完璧な未来 = 人生
End
‘—–プログラム終わり—-
このプログラム、たぶん終わらないです。
つまり、完璧な未来を得ようとすると、永久ループになるということですね。
「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~」という映画があります。
あらすじ
イギリス南西部に住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになるティム。弁護士を目指してロンドンへ移り住んでからは、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに!なんとか彼女の愛を勝ち取り、その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、あらゆる能力を使っても回避することは不可能なのだと……。そして、本当の愛とは、幸せとは何なのかを知る。同時に、ティムと時間の旅をともにする私たちも、愛と幸せの本質を実感することになる。
ということなのですが、
すごく簡単に言うと、主人公には過去に行く能力があって、過去に行って、過去を変えることにより幸せになろうするのですが、現在の世界に戻ってみると、また別の問題が起こって、また過去に行って過去を変えて・・・という映画です。
未来は、楽観も悲観もせず、過去は、振り返りも後悔もそれほどしないのが良いのかもしれませんし、
結局、「今を一生懸命に生きる」ということが大事なのかもしれませんね。
ではでは~
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