なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方
本の中に、効率的市場仮説の話が出てきます。
市場が完全に効率的かと言われればNoだが、ほとんどの人が思っているより遥かに効率的である。と書かれています。
ということは、市場はかなり効率的で、価格は適正に近く、高い株も安い株もそれほどないということになります。本当なのでしょうか?
つまり、例えば、決算が発表された時点で、瞬時に伝わり、価格が適正なところになるということです。
だから、安いも高いもないということです。
だとすると、インデックスファンドを使ったほうがいいということになりますね。
でも、どうなんでしょか?
未来の予想
現状の価格ということであればそうかもしれませんが、投資というのは、ある意味、未来の予想することです。
株価の価格は、一体、そのくらいの未来を織り込んでいるのでしょうか?
3ヶ月後でしょうか?1年後でしょうか?5年後でしょうか?それとも20年後?
それぞれ異なった投資スタンスであり、そういう人たちが売買しているで、人によって安い高いが変わってくるということです。
現在の株価が現状での適正価格だとしても、将来を考えた場合、割安だということはよくあります。
と、言うことは、20年後を見据えた人には安く見える、1年後を見ている人は高く見える、デイトレーダーは先のことは見ていないという人たちが取引をしていますので、はやり、価格がいつも合理的だとはいえないのではないでしょうか?
経営者の手腕
一昔前、カルビーの業績は伸び悩んでいました。
そこで、カルビーの社長が松本 晃氏に変わりました。
そこから、業績は見事を回復させました。
会社の業績は経営者の手腕によるところも大きいのです。
つまり、長期投資においては経営者の手腕なども含め、評価しなければなりません。
経営者の手腕をすべてのファンドが同じように評価しているとは思えませんし、経営者の手腕を含め、価格を評価しているとは思えません。
財務データ、統計、チャートだけを見ていたのであれば、足元をすわれそうです。
人は合理的に動いていない
人は感情で動いているところがあります。
店員が嫌だからとか対応が悪かったからと、そのお店を避けたことがありますか?
人が合理的に動いていれば、価格だけで、判断されるはずです。
ショックな出来事が起こったりすると、悲観的になったり、新しい指導者が出てくると、いい方向に期待したりと、気分で動いているところはないでしょうか?
人が合理的に動いていない以上、バブルは発生し買われすぎますし、また、悪いことが起こり悲観的になり売られすぎたりしますから、高い安いは出てきます。
想像力
投資は、未来を予想することです。
未来を予測すること・・・つまり、人間の想像力です。
いろいろな人が、いろいろな未来を、いろいろ想像やシミュレーションして、今の株価を形成しています。
いろいろな連想で買っている人もいます。
常に妥当な価格というよりは、むしろ、今の価格が適正かどうかは誰にもわからないのかもしれません。
アクティブファンド
アクティブファンドが手数料の分、マーケットに負けると言われています。
なので、マーケットは効率的だということなのですが、こういう人たちの集まりでマーケットは出来ているので、当たり前のかもしれません。
こういう人たちが、戦っていないところは、逆に、非効率だということになります。
あと、日銀がインデックスを買うということは、日銀をアクティブファンドと見立てることが出来ます。
日銀はETFばかり買って、本当に市場は効率的なのか?と疑いたくなります。
まとめ
全然まとまりのない話になりましたが、「市場は効率的ではなく常に高い安いが存在する」ではないかと思います。
自分がその企業の価値を算出できれば、正確に適正な価格ではなくても、高すぎる、安すぎるということはありそうなので、そういう基準を下回ることがあれば、買うチャンスなのでしょうね。
チャンスを逃さないためにも、チャンスを受け取れる準備はしておきたいです。
青い鳥は案外身近にあるかもしれませんよ。
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